南砺市民病院 多職種チーム / ハンドブック第0版
多疾患併存(マルチモビディティ)の患者を前に、多職種チームで「患者さんをもっと知る」ためのカンファレンス。2021年に南砺市民病院で始まり、53回以上続いている。
名前の由来:マルチモビディティをバランスよく見るための妄想力を鍛えるカンファレンス。「妄想力」というキーワードが核心にある。
マルモカンファレンスは、問題を「解決する」場ではない。患者さんという人間を、チームみんなで「理解していく」場だ。
こうした「妄想」は脱線ではない。答えが出なくてもいい。その人の生活が、参加者の頭の中でリアルになることが目的だ。「わからないまま、一緒にいられる」――これをマルモカンファでは大切にしている。
✦ 沈黙は失敗ではない。場が深くなる手前のサインかもしれない。ファシリテーターが落ち着いていることが、場の安心につながる。
| カテゴリ | やらないこと |
|---|---|
| 雰囲気 | 発言を嗜める・否定する・遮る。沈黙を焦って埋める。 |
| 進行 | 結論を出そうとする。時間を気にしすぎる。発言の優劣をつける。 |
| 言葉 | べき論を使う。主語の大きい意見を言う。専門用語を使う。 |
| プレゼンター | プレゼンターを晒しあげにする。無理な回答を求める。感謝を忘れる。 |
✦ このリストを守ろうとしすぎると、それ自体がべき論になる。あくまで参考として、自分の感覚で場に臨んでほしい。
| 時間の目安 | 内容 |
|---|---|
| 開始〜30分 | 自己紹介。言うも自由、言わないも自由。初参加者は大歓迎の拍手で。 |
| 30〜35分 | 場のルール確認。守秘義務・専門用語禁止・べき論禁止をやんわりと。 |
| 35〜40分 | 症例提示(約5分)。薬剤師への一言コメントを促すことも。 |
| 40分〜2時間 | ディスカッション。序盤→中盤(イメージ変化)→終盤(着地)。 |
| 残り10〜15分 | クロージング。「イメージ変わりましたか?」全員に一言。プレゼンターへの拍手で締める。 |